コラム:島技師長の設計思想

プロダクトつまり工業製品は、その設計者に似るといわれます。新幹線だけでなく、有名な蒸気機関車「デゴイチ」ことD51も島技師長の作品です。そのデザインには、合理的で控えめかつシンプルな美しさのなかに格調の高さを感じます。

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国鉄の歴史(20):巨額債務のはじまり

十河総裁なき後の国鉄は、昭和39(1964)年度決算から赤字へと転落し、その後二度と黒字になることはありませんでした。この年、収入の6,002億円に対して支出が300億円上回りました。そして、翌年以降さらに毎年雪だるまのように債務が膨らんでいったのです。

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国鉄の歴史(18):ヤング・ソルジャー

昭和55(1980)年に真木洋二が書いた、十河の後を継いだ国鉄総裁が主人公の「ヤング・ソルジャー」(日本経済新聞社刊)という小説があります。登場人物は仮名ではありますが、恐らく史実にかなり近いものと思われます。

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国鉄の歴史(15):鴨宮実験線

昭和37(1962)年4月20日、後に東海道新幹線の一部となる神奈川県の鴨宮-綾瀬間約32キロの区間が完成し、数々のテストが行われる場所となりました。「鴨宮実験線」の誕生です。6月26日には、十河総裁を招き初の公開試運転をしました。満面の笑みを浮かべ、運転席の窓から身を乗り出した十河総裁は、手を振り続けます。

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国鉄の歴史(13):世界銀行

結局、十河総裁の「かならず国民のためになる」という強い信念のもと、総額1,972億円の予算により国会をだます格好で通過した新幹線建設予算ですが、絶対に足りなくなることは明らかでした。そこで、ある秘策が浮上します。

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