ブルートレイン

コラム:ブルートレイン設計者が語る夜行寝台列車の未来

0系新幹線の車体設計で有名な星晃氏は、元祖「ブルートレイン」20系客車の設計にも関わられましたが、ご存命中にすでに縮小傾向にあった夜行寝台列車の行く末を案じておられました。今回は鉄道専門誌の記事の中から、盟友卯之木十三氏のお話なども交えてご紹介したいと思います。 1.時代の生活水準に応じた”ゆとり”を 新”あさかぜ”が営業を開始したのは、昭和33年10月1日でした。それから約10年後、私が客車の設計とは離れていた頃、全く別の用事でヨーロッパに参りました。でも昔とったきねずかと申しましょうか、新しい客車の構造が見たくて、いろいろな列車に乗って回りました。決して日本の鉄道が劣っているとは思いません。ただ、客車に乗って見た時、お客様1人あたりのスペースが大きいことだけは、ヨーロッパの鉄道の方が優れていると思います。そしてそれこそ、サービスの最も大切なことの一つかも知れません。 日本では、この狭い場所に如何にして押し込むかを考えているようにも見えます。狭いスペースにお客様を詰め込むために、人間工学を利用したようなことはなかったかと反省しております。国民が食うや食わずの生活をしている時は、スペースは生存の場であればよいわけでしたが、文明が向上すれば、これは生活の場でなければなりません。そしてこの両者の差を”ゆとり”と考えるならば、その時代の生活水準に応じた”ゆとり”を客車のスペースにも与えるように人間工学を利用してゆかねばならないと思います。 ー「20系客車の登場まで」 卯之木十三 鉄道ファン 1978年1月号 p.46 By spaceaero2 - 投稿者自身による作品 広島駅, CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=10436020 2.ビジネスホテルと価格で競争しなければならない しかしながら、前述の卯之木氏の記事から4年後、当時の国鉄副技師長であった加藤亮氏は夜行列車をレジャー型とビジネス型に分類した上でこのように語られました。 ビジネス型寝台車 このタイプは乗車時間が比較的短く、かつビジネスホテルと価格で競争しなければならないから、シンプルでかつ1両あたりの寝台数を多くしなければならない。寝台数を確保するためには、ビジネスホテルに採用されているカプセル方式なども、狭い空間を活用しなければならない寝台車に応用できそうである。 ー「寝台車の将来像」 加藤 亮 鉄道ジャーナル 1982年7月号 p.30-34 当時の国鉄はすでに多額の累積赤字を抱え込んでいたという背景もあり、「当面収入を上げるための企画に重点をおく」と述べられています。 3.時代に合わせる努力が足りなくなってから凋落が始まった その後、今から12年ほど前の2005年に、星晃氏はインタビューでこう話されました。 旅は急ぐためのものだけではないという街の声も聞く必要があると思いますね。世の中が変わったのは事実ですが、ヨーロッパなどでは寝台列車を新しく作っていますからね。場所にもよると思いますが、最終の飛行機が出た後に乗って、一番の飛行機よりも少し早く着くとか、そういう地点間ではまだまだ使いようがあると思います。いろいろと工夫の余地はあるような気がします。 それと、寝台列車には食堂車を付けて欲しいとも思いますね。楽しく乗れるような列車に考え直してもいいのではないかと。”ちょっと一杯”やれるような空間も必要なのではということです。いろいろと寝台列車について思いを巡らせますと、時代時代に合うようにやってきたわけですが、その努力が足りなくなってから凋落が始まったのだと思います。やはり食堂車をやめていなかったら、寝台列車の凋落はもう少し防げたのではないかという思いです。 -「星 晃氏に伺う20系誕生とその時代」岡田誠一/服部朗宏 鉄道ピクトリアル 2005年7月号 p.21 By Shellparakeet - 投稿者自身による作品, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=33088758 アイキャッチ画像:By 日本語版ウィキペディアのDD51612さん, CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=17200318rid=12874827 COQTEZ Shop @...

コラム:3系列の国鉄ブルートレイン

平成27(2015)年8月22日。臨時列車となった札幌発上野行き寝台特急「北斗星」を最後に、昭和33(1958)年10月の東京-博多間を結ぶ寝台特急「あさかぜ」のデビューから始まったブルートレインの歴史の幕がいったん閉じました。 実は、「ブルートレイン」と言っても3つの異なる系列があります。ざっくりと、何がどう違うのでしょうか?特に鉄道に興味がない方でも分かるように、簡単にまとめてみました。 1.20系 昭和33(1958)年に登場。「あさかぜ」形とも呼ばれ、ブルートレインの始祖となった系列です。量産総数は、合計473両。 定期列車として使われたのは昭和61(1986)年までで、平成9(1997)年11月に運転された臨時列車を最後にすべての車両が引退しました。 主な特徴 集中電源 冷房装置などがあり多くの電力が必要とされたため、編成の一両に発電機などを設置して電源車としました。 固定編成 それまでの客車は、異なる形式のものを組み合わせて列車にすることができましたが、20系客車は20系客車のみで組成されることを前提に設計されました。 冷暖房完備 当時としては列車のすべてに空調が行き渡っていること自体が非常に豪華で、「走るホテル」とも呼ばれた理由でもありました。空調設備があるので窓は開かない形となり、結果として走行中の車内が静かになりました。 乗り心地と居住性の良さ 空気バネ台車を採用し、車体も居住空間を最大限確保するために車両限界ぎりぎりまで広げ、インテリアも当時としては珍しい国鉄外部のデザイナーによる設計でモダンなスタイルとなりました。 By spaceaero2 - 投稿者自身による作品 (本人撮影), CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7768306 2.14系 昭和46(1971)年に登場。翌 昭和47(1972)年から東京からの九州行き寝台特急への本格運用が開始されました。量産総数は、合計251両(寝台車)。 主な特徴 分散電源 これが14系客車の最大の特徴で、基本6両単位の1両に車内の照明や空調などに必要な電気を供給するためのディーゼル発電装置を床下に取り付けました。このことで、20系のような専用の「電源車」が必要なくなりました。 先頭車両がすべて貫通扉付き 列車を途中で分割、併合するのを容易にするため、先頭車両にすべて貫通扉が付いたデザインになりました。 寝台幅拡張 寝台の幅が20系の52cmから70cmに広げられました。 By spaceaero2 - 投稿者自身による作品 (本人撮影), CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7768314 3.24系 最後のブルートレインとなった「北斗星」はこの系列です。昭和48(1973)年に登場。国鉄末期の昭和60(1985)年時点での在籍両数は、537両でした。 By PekePON -...

私見:アメリカでの「ブルートレイン」の知名度

1985年2月、翌月に引退する東京-大阪を結ぶ夜行寝台急行「銀河」号の20系客車の写真を撮りに大船駅に行った小学5年生の私ですが、そのすぐ後に衝撃的な知らせが飛び込んできました。 東洋経済オンライン「「公園のブルトレ」修復に取り組む社長の熱意」 Yahoo! ニュース ヘッドライン 1.父のアメリカ駐在 当時、私の父は松下通信工業(現パナソニック)に勤めていました。大船駅の写真撮影から1ヶ月ほど経ったある日、父の海外赴任が決まったというのです。駐在先は、米国カリフォルニア州ロサンゼルス郊外にあるオフィス。父は辞令が出たのですぐに赴くことになり、母と姉と小学6年生になったばかりの私も、夏休みまでに家財をまとめて引っ越すことになりました。 そんなわけで、急遽数ヶ月間でしたが英会話教室に通うことに。その頃は、小学校で習うのはローマ字だけでしたから、英語なんてまったくちんぷんかんぷんです。まさか自分が日本を離れて生活することになるとは夢にも思っていなかったので、本当にショックでした。しかし、何よりも一番がっかりしたのは、国鉄の列車に乗る機会がほとんどなくなることでした。 2.ロサンゼルスと鉄道 しかも、今でこそロサンゼルス中心部には、日本製の車両が走る Metro (路面電車)や在来線を使った通勤列車 "Metro Link" などが充実してきましたが、1985年当時はほぼ完全に車社会。鉄道そのものに触れる機会が激減してしまいました。私の中で、何でこんな鉄道とまったく縁のないところに連れてこられたのだろう、と正直恨めしい気持ちがあったのも事実です。 そんなロサンゼルスも、実は19世紀末~20世紀初頭の日本でいう明治~大正期頃は市内はもとより郊外まで続く電車(汽車ではない)ネットワーク網が張り巡らされていたという事実は、意外と知られていません。私も、父の転勤について行った頃はそんな歴史を知らずに、近所の使われなくなった貨物線の線路を見ながら「ここに電車が走ったら良いな~」とか考えていました。まさにその線路の上を今からさかのぼること100年くらい前に赤い電車が行き交っていたことを私が知ったのは、恥ずかしながらまだ数年前の話です。 3.What is "Blue Train"? 1985年当時も、すでにロサンゼルスなどの米国の大都市圏の小中高校には、海外から移民してくる子供たちが現地で育った子たちの英語力に追いつくための ESL (English as Second Language 略)クラスというものがあり、私も高校生になるまでそこで4年ほどかけて追いかけました。 アメリカに引っ越してしばらくたった、まだ小学6年生の頃のある日。ESLのクラスにいる子供たちが、通常クラスの子供たちの前に立って、自分たちの母国について質問に答えるという場がありました。私もクラス生徒の前に立って、日本についての質問を受けました。 「何で日本はそんなに地震が多いんだ?」 「ニンジャってまだいるのか?ゲイシャはどうだ?」 「フジヤマってどれほど高いんだ?」 「Bullet train (弾丸列車、新幹線のこと)ってどんだけ速いんだ?」 とかそんな質問を受けましたが、今でもとても鮮明に記憶に残る質問は、 「ブルートレインって何だ?」 というものです。ブルートレインが、海外で日本という国レベルの代表的なものの一つとみなされるほどの知名度を持っているのか、としみじみ感じました。 さて、当時ロサンゼルス地域で「世界最大の電気鉄道」を自称していた Pacific Electric とは、いったいどんな鉄道だったのでしょうか。次回から、その歴史を取り上げて行こうと思います。

【リターン】国鉄の香り

5/31に終了した、福岡市貝塚公園 ブルートレイン保存車両 ナハネフ22 1007 再修復プロジェクト 2017 でお礼の品の一つとして準備していた「国鉄の香り」フレグランスについてのお話です。 ※ 現在 Amazon.co.jp にて25ml入り製品版パッケージをご購入いただけます。 COQTEZ Shop @ Amazon [youtube https://www.youtube.com/watch?v=km7MLcg19lw?modestbranding=1]  1.『国鉄の香り』とは一体何? ブルートレインを含めて、昭和30、40年代頃の国鉄車両の車内に入ると、独特の匂いがします。車内公開イベントでも、「あー、この匂い懐かしいね!!」とおっしゃられる方は本当に大勢いらっしゃいます。あの匂いは、消毒剤の匂いなのだそうですが、国鉄青モケットの座席と相まって何とも落ち着きます。 2.開発秘話 人間の持つ五感と鉄道趣味の関係で考えると、写真は視覚に訴え、走行音は聴覚に訴え、乗り心地は触覚に訴え、駅弁は味覚に訴えます。これらはいずれも再現可能なものになっていますが、臭覚に訴えるものはこれまでどこにもなかったのでは?しかも、体の中で臭覚を感じるところは脳に近くダイレクトに届きます。 せっかくなので、この世界にどこにもない、新しいものをお礼の品として作りたい。そう考えて閃いたのが「国鉄の香り」でした。 しかしながら、こんなクレイジーなアイデアにまともに取り合ってくれるメーカーなどそうそうありません。知り合いを通じて、バリバリーの吉田さんに相談してみました。案の定、最初やんわりと断られましたが、そこを何とかお願いしたい!頼み込んで試作を何度も重ねていただき、ついに出来ました。しかも、最終サンプルはあの「国鉄の香り」を見事に再現しているだけでなく、何とも安らぐ匂いに仕上がっています。 リベレーションブランド バリバリー バリバリーさんのこだわりで、通常一般に市販されている精油は使わずに医療用の精油しか使わないという、自然由来の原料のみに徹底したオーガニック仕様になっています。そのため、材料の供給量も限られている上に一度に製作できる量も限られるという大変貴重な逸品になりました。 こちらが実際に開発していただいたバリバリー須山さんのブログです。とても面白い記事なので、是非お読みください。 「国鉄の香り」開発者ご本人のブログ記事 3.サンプル このフレグランスの最終サンプルを、ブルートレインのイメージにマッチする青いボトルに入れて、国鉄青モケットクッションとセットでお届けする予定です。是非クッションに吹きかけてから目を閉じて「国鉄」の世界を感じてください。 こちらのボトルに入れてお届けします。(7ml)  

【リターン】藍染Tシャツ&ハンドタオル

5/31に終了した、福岡市貝塚公園 ブルートレイン保存車両 ナハネフ22 1007 再修復プロジェクト 2017 でお礼の品の一つとして準備していた「藍染Tシャツ&ハンドタオル」についてのお話です。 [youtube https://www.youtube.com/watch?v=NOBLomP6p7s?modestbranding=1] 1.藍染め&オーガニックコットン ブルートレインは、中国語で「藍色列車」。 ブルートレインという一流品の修復支援へのお礼として、藍色つながりで藍染めの品をラインナップに用意しました。特注品の作成を依頼したのは、札幌にある藍染坐忘さん。 藍で染めたものは色褪せにくく、虫の嫌いな成分を含み寄りつかせない性質を持っています。そしてその美しい藍色は、多くの人々を魅了し、海外からは『JAPAN BLUE』と称されるほど日本が誇れる偉大な文化の一つとして現在も受け継がれています。古くは江戸時代から多くの人々に愛されてきましたが、明治時代に化学染料が主流になると、染め物という舞台ですっかり影を潜めるようになってしまいました。 しかし、藍が元々持つ性質は人にとって嬉しい効果があるとされ、見直したい良さに溢れています。天然藍染は自然のものだけを原料として染めています。 しかも、Tシャツ・ハンドタオル共に、生地には純正のオーガニックコットンを使用。GOTS認証を得た、厳正なる審査を通り抜けた本物のオーガニックコットンです。 GOTS認証は原材料、生地の生産、加工、保管、流通の全過程でオーガニックの基準を満たした商品に与えられます。英国の認証機関 Soil Association より認証を得ています。 2.Tシャツ お礼の品で用意した藍染めのTシャツは、ただのTシャツではありません。最高にこだわり抜いた特注の逸品です。 北海道最高品位の「純天然地下水」、国内最高峰の藍染天然原料「すくも」。いずれも完全オーガニックにこだわった原材料で、日本が誇る伝統の「天然灰汁発酵建」技術で 職人が1枚1枚手染めし、北海道の藍染工房「藍染坐忘」で魂を込め創りあげた世界に1枚の風合いのこもった天然藍染Tシャツです。 しかも、寝台特急のシンボルマークである流れ星をモチーフにしたデザインは、プリントではありません。特注で型を作成していただき、薄い部分のレベルま全体を一度染め上げた後、型を当ててもう一度染め上げる。そうすることで、この模様が浮き出るようにしているのです。 藍染坐忘さんでは、従来このような工程はやったことがなかったそうですが、こちらからのリクエストに応えて今回初めてこうした手法でのグラデーション表現に成功したとお聞きしております。 サイズ : XS, S, M, L 3.ハンドタオル ハンドタオルも、Tシャツ同様に型を使ったグラデーションで模様を表現しています。このふわふわ起毛の素材でお願いしたのですが、当初このようにきれいな模様が出せるか難しいかもしれないと言われました。写真は試作品ですが、イメージ通りの仕上がりになりました!本当にありがとうございます。 とっても手触りがいいんです。是非皆様にもこの感触を味わっていただきたいです。 サイズ : 約34x36cm   藍染商品全般についての注意事項 商品は天然素材のため、生地に天然由来の歪みや繊維の凹凸があることがございます。天然ならではの味わいとの認識にて、ご理解頂けると幸いです。 お客様がお使いのモニターにより、掲載写真と商品との色味の感じ方に誤差が生じることがあります。あらかじめご了承くださいませ。 商品はひとつひとつ手染めしております。見本写真の印象と仕上がりを近づけてお作りしていますが、若干の染めムラや、模様や色合い、濃さ等に個体差が生じます。手染めならではの風合い魅力としてご理解ください。 当商品は色止め加工はおこなっていますが、天然染料ですので、色落ちや、隣接する衣服や素肌へ色移りする事がございます。また摩擦、湿気、蒸れによりその可能性は強まります。特に薄色の衣服等には注意して使用ください。 色移りの防止には、一度洗濯をしてからの着用をお勧めします。はじめの2~4回はぬるま湯で手洗いの洗濯をお勧めします。 洗濯はできるだけ中性洗剤をご使用頂き、漂白剤の入ったものは使用しないでください。 洗濯時にも色移りする可能性があるので薄色の物とは洗わないでください。 洗濯機の洗濯層が薄青く着色する場合がございますので、予め注意をお願いします。 直射日光には弱く、日焼け変色しやすい為、乾燥や保管は日陰でお願いします。 タンブラー乾燥機は使用しないで下さい。 乾燥後は日陰のタンス等に保管して頂くと末永く愛用頂けます。

【リターン】パンの缶詰

5/31に終了した、福岡市貝塚公園 ブルートレイン保存車両 ナハネフ22 1007 再修復プロジェクト 2017 でお礼の品の一つとして準備していた「パンの缶詰」のお話です。 1.PANCAN お礼の品ラインナップに食品としてもう一つ加えたのが、パン・アキモトさんの「パンの缶詰」です。 パン・アキモト 缶詰を開けると、そこにはいきなりフワッフワのパンが入っています。そして、製造日から約3年間も保存でき、いざという時の非常食になるというのです。しかも、オリジナルラベルを付けることができるということを知り、これは支援してくださる方々に記念となるデザインを製作してお届けしたいと考えました。 2.開発の経緯 1995年に発生した阪神淡路大震災が起きたとき、メーカーのパン・アキモトさんは焼きたてのパンを支援のために被災地へ届けました。ところが、わざわざ持って行ったパンはその半分以上が実際に必要としている方々のもとに届けられる前に傷んでしまいました。 どうしたら支援の想いを確実に届けられるのか。その願いから、パンの缶詰を開発するための挑戦が始まりました。 真空パックか? 冷凍保存か? 仮説を立て何度も試行を重ねますが、なかなか思うようにいきません。そんな中、食品加工所での缶詰づくりを見た社長さんに、缶に入れるというアイデアがひらめきます。とはいえ、そこからの製品化も困難の連続でした。焼いたパンを缶に入れただけでは、カビが生えてしまいます。「生地を缶に入れて焼けば、殺菌と焼成が同時にできる」と思いつきましたが、そのままだとパンが缶にくっついてしまいます。耐熱性がありパンに適度にくっつき、水に濡れても破れない。そんな包み紙を求め海外にも足を運び、ついに包み紙に適した紙を見つけました。 こうして1年の月日をかけ、ついにパンの缶詰が誕生しました。 パンの缶詰誕生ストーリー 3.ブルーベリー味 パンの缶詰の商品バリエーションで、最も保存期間が長い(3年)の「おいしい備蓄食シリーズ」では、オレンジ味、ストロベリー味、そしてブルーベリー味の3種類があります。やはりブルートレイン修復支援のお礼の品ですから、ブルーつながりでブルーベリー味を選びました。 国鉄色のクリーム10号と青20号(東海道新幹線の色)で寝台急行のシンボルマークをモチーフにしたラベルデザインとして、背景は青15号(20系ブルートレインの色)にしてみました。 次の記事 : 【リターン】藍染Tシャツ&ハンドタオル

【リターン】A4クリアファイル

5/31に終了した、福岡市貝塚公園 ブルートレイン保存車両 ナハネフ22 1007 再修復プロジェクト 2017 でお礼の品の一つとして準備していた「A4クリアファイル」のお話です。 1.コンセプト 鉄道は、自動車や航空機などの他の交通機関と比較して最も環境負荷の少ない、エコな乗り物です。移動手段として列車を選ぶことは、自然環境の保護のために普段の生活の中で私たちができることの一つとも言えると思います。 島秀雄国鉄技師長はその後宇宙開発事業団初代理事長に就任されましたが、環境問題に関心を持たれ、日本のロケットの燃料を地球にやさしい酸素と水素を使ったものにするよう尽力なさいました。 今回のお礼の品の一つに、普段使いでどなたでも有効活用できる文房具をラインナップに加えたいと考えました。その結果、A4サイズのクリアファイルであれば、職場でも学校でもご家庭でもきっと有効活用していただけるのではないか。そして、その素材もできる限り環境に配慮したものにすることにしました。 2.素材 A4クリアファイルは、一般的なポリプロピレンを使えば、オリジナルデザインのものであってもそれなりの数量を制作すればかなり安価なコストで生産できます。 しかし、植物系分解性フィルムだと環境負荷が最も低く抑えられます。これは、トウモロコシなどの植物の成分から製造される材料です。植物系生分解性フィルムは、使用後に土中や水中に埋めると、水と二酸化炭素に生分解され、そのまま自然に還ります。ポリ乳酸を主原料としているため、燃焼時に発生する二酸化炭素量は、他のプラスチックと比較すると少なく、環境により配慮した材料となっています。 良いものを次の世代に引き継いでゆきたい。それが今回のプロジェクトの根底にある思いなので、正直ポリプロピレン素材を使うより何倍もコストがかかるのですが、あえてこの植物系分解性フィルムを使うことにしました。 大同紙工印刷株式会社 プラスチック素材について 3.デザイン デザインは、今回の修復対象となるナハネフ22に加えて、ブルートレインの編成全体への電源供給車であったカヤ21、牽引した様々な機関車の中からEF58とEF65 500番台をモチーフにオリジナルキャラクターに仕立てました。 Design by SAKURANBO.TOKYO   皆様の普段の生活の中で、是非このポップなデザインのA4クリアファイルをご活用ください!! 次の記事 :【リターン】パンの缶詰   「新幹線をつくった男 島秀雄物語」 髙橋団吉著 小学館

【リターン】青のハーブティー

5/31で終了した、福岡市貝塚公園 ブルートレイン保存車両 ナハネフ22 1007 再修復プロジェクト 2017 でお礼の品の一つとして準備していた「青のハーブティー」のお話です。 1.藍とは? 藍(あい)は、藍染めの原料などに利用されているタデ科の植物です。葉のちぎったところから根を生やすほど生命力が旺盛なのだそうです。   2.藍の効能 最近の研究で、ポリフェノールや食物繊維、ミネラルなどの成分がたくさん含まれていて、体にとても良いことが分かってきました。 ポリフェノールは植物自身が自らの生命を守るための防御物質です。人にも、強さを引き出し悪いものをはねかえす力があることで知られています。藍には、ポリフェノールが豊富に含まれ、食物繊維やミネラルも豊富。さらには新しいポリフェノールも見つかり、いま注目が集まっています。しかも、その量はブルーベリーの4倍以上! しかも、この「藍」には一般的な青汁によく使用されているケールや明日葉などと比べても、食物繊維や鉄分・亜鉛などのミネラルがこんなに多いのです! 3.青のハーブティーを選んだ理由 やはりお礼の品のセレクションに食品を加えたいと思い、考えました。ブルートレインという「一流品」の修復のためにご支援くださるわけですから、やはりそのリターンを受け取られる方々の健康に役立つ、本当の意味で体に良いものが良いな、と。 ブルートレインは英語を直訳すると「青色列車」になりますが、中国語では「藍色列車」と言うそうです。それで、今回のブルートレイン車両修復のお礼の品に「藍」にちなんだもので何かないか探したところ、この純藍株式会社様の「青のハーブティー」を見つけました。 和のハーブ「藍」とタイの美容茶「バタフライピー」他8種類のハーブをブレンドした鮮やかな青色が特徴的な美容茶です。 またこのパッケージの色が、素敵なことに青15号(ブルートレインの色)そっくり! 実際に私も飲んでみましたが、レモングラスの香りが爽やかですごくおいしいです!! この度、クラウドファンディングに先立ち、純藍株式会社様に今回のプロジェクトの趣旨をお話させていただきましたところ、ご協力を快諾くださり、お礼の品の一つとして加えさせていただきました。しかも、今回のみのお礼の品限定でブルートレインのシンボルマークをあしらったオリジナルデザインのラベル付きです!! この機会にご支援いただいて、おいしくて、見た目も美しくて、しかも体にも良い「青のハーブティー」を是非味わっていただきたい。そう願っております。 Photo by Green-G ( ※ こちらの写真は、通常のラベルです。 ) ご協力:純藍株式会社様 http://www.junai-inc.co.jp/ 次の記事 : 【リターン】A4クリアファイル

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